帝王切開と血栓症について

帝王切開をして一番なりやすいのが血栓症です。

血栓症とは、エコノミー症候群と同じで、長時間同じ姿勢で座っていたり、

体を動かさないでいると、血流が悪くなり、

ふくらはぎなどの下肢に血の塊ができやすくなる症状のことです。


この血の塊が血管に詰まってしまったり、

また流れたとしても肺に到達すると肺塞栓症になったり、

呼吸困難を起こし、最悪死に至ることもあります。


血栓症のリスクを高めるものに、腹部手術と妊娠が挙げられています。

人間の体は出血をすると血液が固まろうとしますよね。

特に妊娠時は出産という大出血に耐えられるように、

血液が固まりやすくなっているため、

もともと血栓ができやすい状態になっているそうです。

さらに帝王切開で出産すると、腹部手術なので術後に動けないため、

自然分娩時よりも血栓症のリスクが高まるわけです。

しかしあらかじめわかっていることなので、予防することができます。

手術前に弾性ストッキングを履き、

フットポンプを着け、血液が循環する手助けをします。


また、動くことでも血栓症を予防できるので、

早期離床として、術後数時間後からベッド上で体位を変えたり、

ベッドを起こしたりして少しでも動いた方がいいです。

翌日には起き上がり、歩行開始をした方がいいでしょう。


もちろん、手術当日は麻酔がさめると痛みがあるので動くことは困難でしょう。

無理をせずに出来る範囲で頑張ってください!

早目に動き始めることで、その後の回復にも差が出てきます。

もし、息苦しいなどなにか違和感があればすぐに伝えてくださいね。

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